奈良ろう者劇団大仏も笑う会の公演を観に行きました。
「大仏も笑う会」って?
奈良ろう者劇団ですが、内容は手話喜劇です。いつも黙って座っておられる大仏様も大笑いするような喜劇をと「大仏も笑う会」と命名したそうです。誰もが楽しめる演劇を目指しておられます。
手話劇なので、舞台上の役者さんは手話で表現します。でも、声優さんがいて、舞台袖でマイクで話してくれるので、手話がわからなくても大丈夫です。
舞台上の演者さんの表現力も凄いのですが、声優さんも生き生きとセリフをしゃべっておられて、演者さんと息がぴったりです。
演出はいつも、つじよしなりさん。主役も務めます。つじさんの牽引力すごいです。もちろんチーム一丸で頑張っておられます。
タイムトラブル
題名をぱっと見て「タイムトラベル」かと思いきや「べ」ではなく「ブ」でした。題名を見た段階で、いったいどんなトラブルが起こるのワクワクします。
主人公が過去にタイムトラベルするのですが、いつに飛ぶのか、観客も一緒に年代を流す画面を見つめます。
過去で出会った人々との交流が面白いです。誰も彼も個性的で…。なんたって「大仏も笑う会」ですから、細かいことを考えず、笑う時は笑うでいいのでしょう。
いろいろな出来事を通して主人公が出した結論が前向きなので、うまく落ち着きました。
感想
私が大仏も笑う会さんの演劇を観るのは5回目ぐらいだと思います。過去に見たのはすべて、主人公のつじさんが女性役でした。今回初めて男性役を見て、「どうして男性役?」と思ってしまいました。逆に新鮮でした。
キャストの個性が光っていました。それぞれ個性的で、自分のキャラを楽しんでいるようでした。そこまでにいくのには、練りに練った練習があったのだと思いますが。
これからの大仏も笑う会
メンバーが増えてました。若い人も増えていました。メンバーが多いと内容のバリエーションも増えますよね。
来年が結成25周年だそうです。記念となる舞台になるのではと思われます。これからも大仏も笑う会さんの活躍から目が離せません。
手話言語について
ろう者や手話への理解を深め、手話言語の和を広げることは、大仏も笑う会さんの願いでもありますし、演劇を観に来ていた観客たちの願いでもあります。表現力豊かな手話言語が広がれば、ろうの人々はもちろん、健聴者の人々の世界も広がると思います。
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私ももっと手話を勉強しようと思います