障害のある人が作詞して、それに曲を付けて発表する「わたぼうし音楽祭」。全国から応募があり、選ばれた曲が「わたぼうし音楽祭」で歌われ、大賞が決まります。今年は50周年になるそうです。

第1部
全国から選ばれた8曲が歌われます。歌詞の中にはそれぞれの人生があります。作曲も歌詞にピッタリの曲になっています。
「あなたのスティグマ わたしのスティグマ」作詞:ペーガソス 作曲:太田幸希)
(見えないですね そう言われた うれしいような かなしいような 微妙な気持ち…)
この歌詞のもやもやわかる気がします。
「心の叫び」作詞:細野佐織 作曲:笠木敦志
(思いもしなかった 現在の職失うなんて…)
24回目の応募でノミネートされたそうです。
「相帽」作詞:飯島ありさ 作曲:渡邉麻菜美
(いつ起きるか分からない どこで起きるか分からない 突然パタリと倒れていまい 身体が硬直する発作…)
穏やかな笑顔が素敵な方です。
「広げよう!笑顔のわ!」作詞:東淀川支援学校スマイル合唱団 作曲:山田絵里奈
(友だちとおしゃべりをして みんなと歌えて楽しいな…)
10人の合唱団員が出てきました。とても楽しそうでした。
「くらげのダンス」作詞:遠藤恭子 作曲:ハクシュン
(ふわり ふわり ふわり 私はくらげ…)
ほんわかした詞にエネルギッシュな曲です。作曲ハクシュンは15歳、将来が楽しみです。
「ぼくの指電話」作詞: 久保雅樹 作曲:宮田剛
(ぼくの指電話 ほっぺでやる指電話…)
福井県に住む久保さんは体調が悪く、ビデオでの参加になりました。ビデオで指電話を見ましたが、すごい文明の利器です。作曲の宮田さん、キャラ濃いです。
「僕の友だち」作詞:三橋奏太 作曲:yu-ka
(家に帰ると今日もまた 遊びに行ってる妹は 見えない僕は…)
三橋さんは13歳、最年少です。そして、ピアノを演奏しました。とても綺麗な演奏でした。この方も将来が楽しみです。
「Live in the Now」作詞・作曲:瀬戸ナツミ
(大切にしたいものは 変わり映えのない毎日 そう言い聞かせている…)
えっ?プロのシンガーソングライターですか?と思いました。ずば抜けた歌唱力で、感動しました。
第2部 50周年記念記念企画
スペシャル・MCとしてわたぼうし語り部の伊藤愛子さんが登場しました。さすが伊藤愛子さん!よく響く声と笑顔で雰囲気を盛り上げてくれます。
「憲法絵本を語る」伊藤樹里(わたぼうし語り部)
伊藤樹里さんが、奈良弁護士会が作成した「憲法絵本」を読みます。声に重みがあります。
「Let’s Celebrate Love and Music 」Anderson Go
フィリピンから来てくれました。過去にアジア・太平洋わたぼうし音楽祭にも参加していました。確かな歌唱力で、愛と音楽を称えます。
「生き切って」(第42回わたぼうし大賞)
(要らない生命と言われたよ 全て消えてなくなれと…)2016年の相模原での事件に対する怒りが湧いてきます。力強い歌です。
「木の葉のテーマ」(ミュージカル「ピースブック」より)

(どれほど争い傷つけあうの そこから未来は来ないのに…)後ろのスクリーンにミュージカルの映像が流れます。いくつかのグループが合同で歌いました。平和へのメッセージです。
第3部
いよいよ発表です。ドキドキして発表を待ちます。

大賞の前に各賞が発表されます。賞は12種類あり、2種類もらっていたのが2組、3種類もらっていたのが、1組ありました。3種類もらっていた「友達」がたぶん2位なのだろうと思います。大賞は私の予想通り「Live in the Now」でした。


賞状をもらったあと、もう一度歌います。何度聞いてもこの方の歌唱力すごいです。インタビューで、1年かけて作詞、作曲、練習をしたと言われていました。歌の練習もかなりしたそうです。まるでプロのような声量と表現でした。
フィナーレ
フィナーレは、いつものようにテーマソング「わたぼうし」を会場全体で歌います。

どんどん舞台に人が乗っていきます。会場の半分近くの人が乗ったのではないでしょうか?この盛り上げ方はさすがです。
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「わたぼうしかしはらコンサート」が11月にあります。これも見逃せないですね。
おわりに
このコンサートを目指して作詞している人、作曲している人、歌唱練習している人、最後に舞台に上るのを楽しみにしている人、協力してくださっているみなさん、ありがとうございました!これだけのコンサートをするのは大変で、でも、必要なんだと思います。
何より音楽は良いですね。メロディーをつけることで気持ちが伝わると思います。
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