以前読んだ「かがみの孤城」(2018年本屋大賞第1位)がかなり良かったので、辻村深月氏の小説は間違いないと思っています。この「ファイア・ドーム」の帯に執筆に7年!2026年を席巻するミステリー大作!!とあり、これは絶対すごい作品やん!と思って読みました
ファイア・ドームって?
題名のファイア・ドームって何のことでしょう?
スノードームとは、雪国のお土産によくあるのですが、ガラスのドームの中に雪だるまとか冬景色があって、雪に見立てた白い粉が、ドームを振ると舞い上がるというきれいな置物です。その雪が火の粉に置き換わったのがファイア・ドームです。火の粉が舞い上がるように噂が舞い上がって炎上する様子を表しているようです。
主要人物は4人
客観的な文章もありますが、主に4人の視点で語られます。
佐村美冬
小学校教諭。彼女が担任する児童が行方不明になります。美冬の視点で語られることが多いので、主人公を1人あげるとすると、彼女になると思います。
桜木透真
美冬の恋人。新聞記者。25年前のL県デパート受付嬢誘拐殺人事件のことを再検証し始めます。
新沼忠治
行方不明になった児童の祖父。25年前の誘拐殺人事件に遭った女性の父でもあります。
鞍井速斗
美冬のクラスの児童。明るいサッカー少年。行方不明のなった児童の友達。
事件は3つ
- L県デパート受付嬢誘拐殺人事件(25年前)
- 田村晋也くんひき逃げ殺人事件(25年前)
- 小学生行方不明事件(現在)
- (あと1つあるかも…)(現在)
受付嬢誘拐殺人事件は、犯人が逮捕されて服役中です。田村晋也くんひき逃げ殺人事件は、未解決です。この2つの事件にも何らかの謎がありそうです。そして、現在の行方不明事件で、どうなるか続きが気になりながら読み進めます。
でも、この小説は事件物ではない
題名がファイア・ドームであるように、事件の解決がこの小説のテーマではなく、事件に関する噂の広がりがテーマなんです。人は、真実よりも面白さを求めます。人から聞いた噂を検証することなく、それが本当だと思ってしまうのです。その方が興味深いから…。これは昔からあったことですが、今はSNSを通してひどくなっていると思います。
アドバイス
これから読む人に1つアドバイスをするとしたら、
上下はセットで買ってください。
上が終わるとすぐに下を読みたくなります。たとえ夜中でも本屋さんに走ることになります。かなりの量があるので、少しずつ読もうと思ってはだめです。一気に読んでしまいます。絶対休日前に読み始めてください。
そして…本屋大賞
この時期になると、本屋大賞にノミネートされる小説を予想するのですが、この小説は入ると思います。ただ他の小説を詳しく知っているわけではないので、もっといい小説があれば、分からないです。

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