「差別をなくす市民集会」は、市が主催する世の中を良くするための集会ですが、講演会で良い人を呼んでくれることが多く、いつも楽しみにしています。今回はインターネットとの関わりについてということで、自分が気づかないことも教えてもらえるのでは?と期待していました。
スマイリーキクチさんとは?
すみません、今まで知りませんでした。講師ということで、事前に調べました。お笑い芸人さんなんですね。そして、コンクリート詰め殺人事件の犯人だとネットに書き込まれ、それを信じた(それに乗っかった?)人々から匿名でネットに誹謗中傷を書かれ、闘い、本も発刊、自分の体験をもとに講演活動を行なっている人のようです。
実際お会いしてみて、なんて笑顔の素敵な方だろうと思いました。最初の話で、「昨日から五條市に宿泊し、朝から新町を散策。池田のコロッケのおいしさに感動した。」と話され、なんていい人なんだろう!と思いました。
話は、さすがお笑い芸人だけあって、とてもわかりやすいです。展開が速くて、飽きさせません。
「突然、僕は殺人犯にされた〜ネット中傷被害を受けた10年間〜」
この本を読むと、ネットに偽情報をアップされてから、どれほどいわれなき誹謗中傷を受けてきて、どのように闘ってきたかが分かると思います。この本をもとにネット授業をしている学校もあるそうです。今回はスライドも使いながら分かりやすく展開してくださいました。
偽情報をネットの掲示板2チャンネルに載せられてから、誹謗中傷が始まり、関係する事務所やスポンサーに電話もかかってくるようになります。2チャンネル管理者に削除要請するも「場所を提供しているだけだから」と取り合ってもらえません。ブログで訂正発信するも、そこにも誹謗中傷のコメントがきます。放置しているとさらに拡散し、収まる気配はありません。
そこで警察に訴えるも取り合ってもらえません。「ネットを見なければいいんです。」「気にしすぎです。病院に行ったらどうですか?」「死んだら犯人を捕まえてあげます。」など、ひどい対応です。
やっとネット対応できる刑事さんに出会い、その方が、誹謗中傷していると人たちを探し出します。あまりに数が多いので、特にひどい19人を起訴します。
その人たちは「きくちさんに謝りたい」と言うので、待っていましたが、誰も謝りに来ませんでした。

本当に悪いと思ってないんじゃないの
新聞にも大きく取り上げられたので、知っている人もいるかもしれません。
やっと解決の糸口が見えたものの、実は今でも誹謗中傷があるそうです。
大切なのは友達
誹謗中傷が収まらず、辛い思いをしていた時、支えてくれたのが友達です。
千原せいじさん「金に困ったら、いつでも言え。百万、二百万そんな金貸したるから、返さんでええから、金の心配はせんでええぞ」「同じような被害者はぎょうさんいる。だからお前が道しるべになって」
こんな言葉をかけられたら頑張ろうという気になりますよね。
きくちさんは、自殺しようと思ったことがない。それは「自殺したら誹謗中傷した人たちが喜ぶだけ。そして、自分のことを思ってくれる友達が悲しむことになるから。」

大切なのは自分のことを思ってくれている人たちです
正義って?
正義感に駆られて書き込みをしたと言う人がいます。
- こんな人は許せない。
- みんなに知らせたい。
- 自分は正しいことを言っている。
きくちさんは正義に危うさを感じます。一番の例が戦争。正義のもと人を傷つけるのは間違っています。
ネットの危険性
簡単に情報を得ることができるのが、ネットの利点ですが、間違っていることが多いのも事実です。ネットで得た情報をすぐに拡散せず、しばらく待つことをきくちさんは勧めています、その間に人と話をするのです。そして自分の頭で考えるのが大切です。
おわりに
講演内容は多岐にわたり、すべてを紹介しきれません。きくちさんの本を読むか講演を聞くかすることをお勧めします。
やはり大事なのは、人と人のつながりかなと思います。誹謗中傷やいじめをする人は、相手の気持ちが分からないのかもしれません。それは、本当に大切な人に出会えていないからのように思えます。

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